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日々見たものや思ったことがらをだらだらと
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「DOG SOLDIERS」 ザナドゥー 2002 監督:Neil Marshall
ここはスコットランドの山奥。

軍曹率いるイギリス軍の小隊6名は特殊部隊相手の演習を行うべく、
深い森の中を進んでいた。

皆それぞれに愚痴を漏らしたり、ジョークを飛ばしたりと、
それはいつものなんてことはない演習のように思えた。

だが野営中、キャンプのど真ん中に牛の死体が落ちてきた辺りから、
異様な事態の幕が上がり始める。

「何か」に全身を「歯形」で血まみれに引き裂かれ、
その追手から逃れる事に必死になるあまりに
崖から転落したように見えるその状況に異常性を感じた軍曹は
夜明けを待って牛の逃げてきた道を調査し始める。

その最中、今度は演習戦相手の特殊部隊からと思われる
信号弾が打ち上がった。

軍曹以下は直ちに現場に急行するが、
そこで見たものはバラバラに撒き散らかされた肉片と血の海、
そして散乱する、一発も発射する事もなく
装填した弾がそのまま残った銃火器…

ただ一人生存者として発見された特殊部隊の隊長ライアンは、
重症を負わされている上にすっかり恐慌状態に陥り、
この惨状を引き起こした「何者か」に対する恐怖を
思いつく言葉のままに吐き散らすばかり。

すぐさま本部に対して救助要請を出そうとするも、
小隊の通信機には何故か細工が施されていて使う事ができず、
特殊部隊の通信機もすでに破壊されてしまっていた。

取るもとりあえず急いで森から脱出しようとする小隊に、
恐るべき殺戮者の影が迫り来る!


一応導入部でそれらしきシーンは入りますが序盤は本当に軍隊ものみたいなノリです
はい、前置きなしでいきなりあらすじスタートです。

今回ご紹介させていただくイギリス産のアクションホラー映画である
「ドッグ・ソルジャー」はそんな感じでお話が始まります。

この後ご一行は正体不明の怪物から命からがら逃げている途中、
森の生物の調査に来ていたという女性生物学者メーガンの車に拾われ、
近隣にある彼女の知り合いの家へと転がり込み、
そこで攻防戦が行われる事になります。

なかなかはっきりと姿を見せない怪物を相手に、
近代兵器で装備した兵士との戦闘というシチュエーションは、
プレデターを思わせ、
不安因子を抱えている集団が民家に立て篭もるという展開は、
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドを思わせます。

あぁあと怪物に纏わる背景がらみのあれやこれやについては、
少しエイリアンも入ってますね。

ですが単純な古典的名作映画からの引用のみの
美味しいところイタダキ映画という訳ではありませんよ?
きっちりとこの映画なりの個性というものが形作られています。
ライアン大尉も味のあるキャラしています
一応紅一点は登場しますがヒロイン枠は軍曹ですね
寝ているところを襲われるのもヒロインの役割です
まず怪物にも知恵があって群れで襲ってくる事もそうですが、
立て篭もりをするのがよくある偶然寄り会った素人集団ではなく、
大半が専門家であるというのもわりと新しいのではないかと。

それより何より軍隊もの映画の文脈で、
古典的モンスター映画をやっているという部分に
独特の空気感が生まれていると思います。

実際軽妙な会話が飛び交う感じとかイイ持ち味になっていますしね。

あと一応クーパーという主人公がいますが、
これも典型的な「突出して強いマッチョヒーロー」ではない
というところもいい方向に働いてる気がしますよ。
(肉体的な強さではスプーン(名前)が超すごいんじゃないでしょうか?)


これは個人的な好みの話ですが、
怪物が中途半端に大きなサイズなのもいいですね。
家屋に入り込んできた時の「これはヤバい」感じが半端ではありません。


ちなみにこの怪物も「感染」するタイプなんですね。

その辺りもナイト・オブ・ザ・リビングデッド的ではあるのですが、
実は「感染」という要素も元々ゾンビと呼ばれるモンスターに
由来するものではなく、
ロメロさんが別の古典モンスターから取り入れた要素であり、
この映画に登場するのはその源流側にいる怪物ですので、
本作の製作者的にはおそらくネタ的にナイト・オブ・ザ・リビングデッドを
オマージュしてはいる事でしょうけれど、
その上で題材的に先祖返りしているのは面白いところです。
こういう「お約束」はイギリスでも共通なのでちょっと笑ってしまいます
先に触れましたがこの映画はイギリス製という事もあってか、
ハリウッド系のホラー映画の持つキャッチーさみたいな部分に欠けており、
おそらくそのせいで「知る人ぞ知る」みたいな位置づけに収まっていますが、
台詞の端々にちりばめられた小ネタや、
細かい伏線回収など脚本部分もかなり丁寧な仕事をしていますので、
一見の価値はあるよく出来ている映画だと思います。


堅実で真面目な造りを「古臭い」と取られてしまう可能性もありますけれど、
そこはそれ。なんだかんだでもう10年以上前の映画ですからね。

以上踏まえた上で機会があれば是非ともレンタルなりで、
お手に取ってみてください。
少なくともコンビニ弁当ぐらいのお値段分の損はしないと思います。

最後にひとつ。
スタッフロールが始まってもそこで即切りしちゃダメですよ?
とだけお約束です。


では今回はこんなところで。
お付き合いありがとうございました。
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