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過ぎ去りし日々のそれこれ
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DRAGON PUPPY NO.002
ドラゴンパピー
DRAGON PUPPY

 
最強生物たるドラゴンの幼体、つまり子供である。
神鉄に匹敵する硬さを誇る鱗を全身にまとい、多少の損傷であれば瞬時に回復する生命力を持ち、
神にも等しい不滅の肉体を誇るとされる種族であるが、そこに至るまでの
数百年から千年前後の幼年期から青年期はごく当たり前の骨と肉で構成された
身体で過ごすとされている。

 ただし、それを為すものがありふれた肉や骨であろうとも、その巨躯は
並の生物と比較して遥かに強靭であり、成体のそれの足元には及ばぬものの、
そのひと息は人間程度であれば焼き殺すには十分なほどの熱気を宿し、
鋭い爪や牙は並の板金鎧など紙でも扱うかのように容易に引き裂いてしまう。
また、個体によってはちょっとした魔術を体得している場合さえある。

子供といえども最強生物を侮ると、その代償を命で支払う事になるであろう。


ドラゴンですよ、ドラゴン。

主人公にしてよし、敵役にしてよしのファンタジー界の花形です。
とはいえ多くのコンピューターRPGではあまり種族としての側面は扱われず、
強力なモンスターとしてぐらいの扱いでしかフォーカスされていない感じですね。
ものによっては知性を持ってるのかすら怪しい、「強い怪獣」程度の立ち位置であったり、
大凡の場合、神様系だとか悪魔系の大物より格下という位置づけが固定されている印象がありますね。

 残念とは思いますが、それも仕方がないという気はします。
日本は世界有数の怪獣大国な訳ですよ。
やはりあの外見で火を吐いて空を飛ぶとなると、怪獣的に扱いたくなるのも
人情というものでしょう。

前記の通り、神的な威厳だとか種族としての得意性みたいなものこそ
あまり目を向けられはしていませんが、やはり特別待遇されてはいるというところに、
ドラゴンという存在の魅力は万国共通であるなぁと感じる事ができます。


 さて今回のドット画はドラゴンパピーという事で、ドラゴンの幼体です。
翼もまだ小さく、角も控えめになっています。
顔も幼めになるよう心がけて描いてみたのですが、あまり愛嬌のある感じにはならないよう、
多少なりともドラゴンとしておっかない雰囲気があればなーぐらいの線を
狙ってみました。

 色についてはとりあえず個人的なイメージによるベーシックなドラゴン色というイメージで、
くすんだ緑色を配色した訳ですが、さらに成長するに伴い、
赤くなったり青くなったりしてゆくのでしょうね。
…たぶん。
成長してゆく事で各々個性が強く出て来る感じになるのは人間と同じなのです。
…きっと。

 しかしドラゴン=緑っていうイメージな何による刷り込みなんでしょうね?
何か爬虫類的なもののイメージが根っこにあるのでしょうけれど、
馴染みのあるそれらで緑色をしたものというのはあまりない気がします。

庭先で見かけるトカゲなんかもそうですけど、全体的に茶色っぽいですよね爬虫類って。
(まぁ、これもまたきわめて個人的な先入観でしかありませんが)

 そういえば海外ではゴジラも緑色に塗ったりするそうですけれど、
でっかい爬虫類=緑色という人類共通の本能的刷り込みみたいなものが
あったりするのかも知れません。
…適当こいてますね。すみません。


 最後にひとつ。

ガーゴイルの項で、ガーゴイルを悪魔ではなくドラゴンの亜種として
扱ってみるのはどうかというお話をしたかと思いますが、
実のところ、悪魔とドラゴンって区別すべきものでもなかったりするのですね。

吸血鬼ドラキュラのモデルとして有名になった串刺し公のお父さんの異名、ドラクルですが、
これはハッタリ感を優先しているせいかだいたい「悪魔」として意訳されていますけれど、
「ドラゴン」も意味するのですね。
確かにドラクルという言葉としての響きはドラゴンと近しいですよね。
ですのでその息子の異名は、ドラキュラ=悪魔の息子=ドラゴンの息子であると。

つまりあのブラドさんはドラゴンパピーだった!
というところでお題と繋がった!?

だからどうしたと言われれば…はい、なんかスミマセン…

それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。



※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。
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GARGOYLE NO.001
ガーゴイル
GARGOYLE

 
ガーゴイルとは、おおよその場合寺院などの屋根周辺に配置され、
樋口の役割をはたしたりもする魔除けの彫像の事を指す。
が、ごく稀にであるがそれが突如として動き出し、冒険者の前に
立ちはだかる事がある。

何かの目的で邪な魔術によって生み出されたものなのか、齢を重ねて
自然に生命を持つに至ったのか、
それとも元からそういう生き物なのか、その正体は不明であるが、
ただひとつ明確なのは、悪意と害意をもって襲い掛かってくるという事である。

 彼らはまさに彫像のごとく息を潜めて獲物を待ち伏せしているため、
その存在に気づいた瞬間には不意打ちによっていきなり深手を
負わされてしまったり、
最悪の場合何が起こったのかすら気づかないまま命を失ってしまうことになる。

たとえ最初の不意打ちを回避できたとしても、
その、まさしく石のごとく強固な身体は
生半可な刃など通さず、見かけによらない敏捷な動きから繰り出される
重く硬い手足は、
それそのものがちょっとした武具に匹敵する威力を持ち、相当な苦戦を
強いられる事となるであろう。

 唯一の救いは、その重い身体を持ち上げるには頼りない翼が単なる飾りであり、
見た目に反して飛翔能力を持たない事であるが、
第三、第四の腕として戦闘に加わってくる事を差し引けば、
さしたる救いとも言い難いかもしれない。

 主に古く寂れた廃墟を好んで潜んでいるようだが、
不自然な場所にこの手の彫像が立っている場合、
まず警戒しておく方が無難であろう。

 ちなみに彼らが獲物を求めるのはどうやら捕食などを目的とする
行動ではないらしく、
かといって住処にはゴーレムなどのそれに相当する守るべき術者も
対象物もいないケースが多い。

ますますもって謎の多い存在である。


 …さて、第二回目ということで、今回はガーゴイルです。
aVAshiriとガーゴイルのとファーストコンタクトはゲームブックでした。
(確か『バルサスの要塞』だったと思います)

挿絵もきっちり用意されており、なんてかっこいいモンスターなんだ!と
一気にお気に入りと化した訳なのですが、
その後のコンピュータRPG全盛期においてはあまりその特性を活かされる事もなく、
単なる下級の悪魔系モンスターとしてわりと格下扱いされる事が多く、
少し寂しい思いをしたりしていたものです。


 はてさてこのガーゴイル。ルーツについては諸説あるようですが、
何れにせよ「取り込まれた側」の存在である事は確実な訳ですから、
扱いとしては生きた彫像的な魔法生物というものより、
悪魔や魔神の類として扱うのがしっくり来るような気がします。

また、ルーツのひとつともされ、造形的にもそっち寄りのものが
多かったりしますので、ドラゴンの亜種として解釈してみるのも
面白いかもしれませんね。
(考えてみれば偶像崇拝が禁止されている中でああいうかたちで伝えられてきている訳ですから、
想像以上に何か強い存在が元になってるのかもしれません。)



 今回のドット絵はもう一段捻る感じで、ガーゴイルと同じような役割を担う
鬼瓦っぽい意匠を混ぜ込んで描いてみました。

鬼という立場もどこかしらガーゴイルと近しいものがあるような気がします。

「鬼」という存在を為すバックボーンと共に、
「石になる」という事も、そのルーツを紐解くための重要な鍵のひとつだったりします。

その辺りを照らし合わせてみると、ガーゴイルというもののまた違った側面が
見えてくるかもしれません。

こういった自由な解釈も、モンスターを取り扱う上での醍醐味ではないかと、
aVAshiriは思ったりする訳です。

それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。



※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。
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