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過ぎ去りし日々のそれこれ
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ここはスコットランドの山奥。

軍曹率いるイギリス軍の小隊6名は特殊部隊相手の演習を行うべく、
深い森の中を進んでいた。

皆それぞれに愚痴を漏らしたり、ジョークを飛ばしたりと、
それはいつものなんてことはない演習のように思えた。

だが野営中、キャンプのど真ん中に牛の死体が落ちてきた辺りから、
異様な事態の幕が上がり始める。

「何か」に全身に「歯形」を刻み、血まみれに引き裂かれて、
その追手から逃れる事に必死になるあまりに
崖から転落したように見えるその状況に異常性を感じた軍曹は
夜明けを待って牛の逃げてきた道を調査し始める。

その最中、今度は演習戦相手の特殊部隊からと思われる
信号弾が打ち上がった。

軍曹以下は直ちに現場に急行するが、
そこで見たものはバラバラに撒き散らかされた肉片と血の海。
そして散乱する、一発も発射する事もなく装填した弾が
そのまま残った銃火器…

ただ一人生存者として発見された特殊部隊の隊長ライアンは、
重症を負わされている上にすっかり恐慌状態に陥り、
この惨状を引き起こした「何者か」に対する恐怖を
思いつく言葉のままに吐き散らすばかり。

すぐさま本部に対して救助要請を出そうとするも、
小隊の通信機には何故か細工が施されていて使う事ができず、
特殊部隊の通信機もすでに破壊されてしまっていた。

取るもとりあえず急いで森から脱出しようとする小隊に、恐るべき殺戮者の影が迫り来る!

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ものすごーく月次で当たり前のお話なのですが、
人生というのは目的通りの結果を得られる事の方が少ない物です。

この世界はほぼ「ままならない」要素で構成されており、
自分自身の心や身体も時としてその「ままならない」要素となって、
とても恐ろしい敵として、障害として、
結果を妨げる原因と化す場合もままあったりします。

一度そういう歯車が狂い始めると、
やることなす事全てが裏目にしかならず、
良い結果を得られない、無為に終わるといったそういうレベルでなく、
何もかもが悪い方へしか作用しないなんて事もあります。

まさしく泥沼ですね。

最善の行動を取っているつもりでいながら、
どんどん自ら『最悪』の深みへ深みへと歩を進めていく訳ですから。


恐ろしい事に『最悪』というものは
何かしら磁力のようなものを持っており、
さらに多くの『最悪』を引き寄せて来てしまいます。

自分自身の行いによる『最悪』。
それに引き合う他人の手による『最悪』。
まるでドミノ倒しのように『最悪』が折り重なり、
時として人を押し潰してしまうのです。

そんな時ってありませんか?

もう何をやっても上手く行かない時って?
上手く行かないどころか何もかもが裏目に出て、
何かやればやるほどただ被害が広がるだけで、
これじゃ何もしない方がマシだったよ!みたいな時って?

今回紹介させていただく「カタコンベ」という映画は、
まさにそんな感じの作品です。


実に「いまさら」な感じでDLBLOGの方で書き溜めていた
幻想目録をお引越ししてみました。

これらはもともとURBANCHIMPON関係のネタが一段落した後にちょっとした遊び気分ではじめたもので、素材集の制作へと繋がったものです。
再掲に辺り、記事冒頭部にあったaVAshiriの近況報告的な駄文は
すべてカットしていますが、本記事にまつわるものについてはそのままに
してあります。

ですので、これのみ読んで「うん?」と思うような所があっても「この時はそういう感じだったんだな~」ぐらいの気分で流していただけると幸いです。
GOBLIN NO.000
ゴブリン
GOBLIN

 
子鬼とも称される妖精の一種。
”祝福されざるもの”の中でも最もポピュラーなカテゴリーであり、
身体の大きさや特性など多彩な”個性”を有する種であるが、
一般的にゴブリンと呼ばれるものは醜く小柄な姿をしたものを指す場合が多い。

 粗暴かつ欲求には忠実で、実にシンプルな思考に
支配された種族であるが、決して知能は低い訳ではなく、
様々な武具や時には魔法を使い熟すものも当たり前に
存在する。

 しかしその知性に訴えて交渉事をしようとは考えてはならない。

妖精特有のきまぐれとでも言うべきか、
彼らは大概約束ごとと真逆の行動を取ろうとする。

つまり容易にそれを反故にし、裏切るのだ。
しかも彼らのそんな”悪戯心”は十中八九命に関わる。


 …さて、突然モンスターの解説が始まったりしてさぞナンジャコリャ?と
思われた事でしょう。

世代が世代なもので、ドット打ちをしているとやはりこういった物を
描きたい衝動に駆られてしまう訳なのですね。

 まさにこのゴブリンもそういった理由で描いてみたものな訳ですが、
ただそれをほいと公開するだけではあまりにも味気ありませんので、
当時の攻略本やモンスター事典風の解説を載せ、
Fuck Me Computer Magazineの記事同様に、
これまた当時の空気感みたいなものを再現してみたという訳なのです。


 右を見ても左をみてもRPGというような時代。
aVAshiriは当然RPGそのものも大好きでしたが、それ以上に
攻略本のモンスターのページをぼーっと眺めるのが大好きでした。

少ない色数とシンプルな描画で表現されたモンスターたちは、
とてもイマジネーションを刺激して、本当に観ていて飽きないのです。
さすがに当時はまだまだ脳ミソつるつるで、それほど深く考えては
いませんでしたが、実に日本人的な見立ての文化がそこに
生きているような気がします。


 そういった先人たちの偉大な仕事にはまるで及びませんが、
今後しばらくはこういった感じで8Bitゲーム風のモンスター画と、
その解説などをだらだらやって行こうかな~などと考えている訳です。
ある程度数が溜まったら、まとめてフリー素材集などどうかな?
なんてことも視野に入れつつ。

合間に何か別の事に関心が行けば、また違う事を始めるかもしれませんが、
よろしければお付き合いくださいね。

それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。



※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。
 
GHOST NO.025
ゴースト
GHOST

 「幽霊」または「亡霊」などとも呼ばれる不死の怪物。

彼らは「場」に焼き付いてしまった思念の燃えカスのようなもので、主に恨みなどと言ったネガティブな感情の残滓である。

 その姿かたちも焼付きの強さによって様々で、生前とほぼ違いのない状態のものもあれば、手や顔といった部位のみの場合もあり、その何れにせよ霧や靄を通した光のように、薄ぼんやりとしていて朧気なとらえどころのない状態で現れるというところは共通している。

ただ、どれだけ姿かたちがはっきりと人間の体を保っていたとしても、ゴーストたちには思考能力というものはなく、己を支配する狂おしいまでの渇望、つまりその誕生の種火となった悪意をそのまま垂れ流す事しか出来ない。

所詮は強烈な思念の残り滓でしかなく、意思疎通を試みることのできる相手ではない。


 当然であるが彼らに肉体と呼べるものはなく、直接的に打撃を与えたり物理的に触れたりする事も叶わないが、彼らの目視できる「像」、つまりその支配領域に生き物が接触してしまうと急速にエネルギーを奪われてしまい、凍傷のような状態を引き起こしてしまう。

それは彼らがネガティブなエネルギーの塊であり、本質的にこの世の生物とは異なる理の上に成り立っている存在であることの表れなのである。

また、感覚的に鋭敏な者や精神力の弱い者は彼らの負のエネルギーに同調してしまい、狂気に支配されてしまう事も多いので、つねに強い意思を持って向かい合わねばならない敵である事を忘れてはならない。

狂気に引かれてしまった者はゴーストに同化され、操り人形となってしまう恐れもある為、その前触れが見えた場合は早々に浄化を行うか、もしくは一時的に気絶させるなどして行動不能にしてしまうといった緊急的な対処が必要となる。


 すでに述べた通り、彼らは討ち滅ぼすべき肉体をすでに持たないので、基本的に不死であり、普通の武器などではその存在を完全に絶つ事こそできないが、物理攻撃で文字通り霧散させてしまう事で一時的ではあるものの無力化は可能である。

ただし、それはただの一時しのぎでしかない為、時間が経てばまた像を結んで活動を始めてしまうので、根本から絶つには聖職者による浄化か、もしくは魔法の力を持った武器の力が必要である。


 彼らは犠牲者を生み出し続ける事で、さらなる悪意の火種を飛び火させてゆき、その存在を強固なものにしてゆく。

やがてそれらは個々の悪意を飲み込みあって一塊となり、恐ろしい群体、レギオンと呼ばれるさらに悪質な悪霊へと変質してしまうという。

そうなってしまうと最早散らす事も不可能となり、生半可な冒険者では手に負えない存在となってしまっているので、見極めには注意せねばならない。


 モンスターとしての知名度、認知度としてはおそらく最大級のもので、おそらくゲームなどに興味のない人でも知っているレベルではないかと思います。

ただ、その解釈や捉えられ方の振れ幅も大きいモンスターではないでしょうか?

ゴーストとはすなわち幽霊であり、その幽霊というものに対しての認識が、そのままこのモンスターのイメージとして反映されるのでしょうけれど、ゲームなどに登場してくるのは大別してだいたい以下のような、

①シーツやボロ布をあたまから被ったような漫画的なスタイル。

②顔などがくっついているが、とらえどころのない不定形っぽい発光体のようなスタイル。

といった2種類の分類できる感じですね(aVAshiriは後者を採用しています)。
比較的リアルな世界観の場合は後者。そしてややコミカルな雰囲気を持つ作品の場合は前者という感じで採用されている感じが多いようですが、ボロ布の中に発光体という組み合わせパターンなどもよく見かける気がしますね。

どちらにせよ実際の幽霊(恐怖映画や怪奇番組やなどに出てくるような)のような、完全に人間寄りのデザインのものはあまり採用されていないようです。

はっきり人の姿をしていると一目で幽霊であるという事が分かりにくいというところもあるでしょうし、背景の物語がわからなければそういう姿かたちである事も、もう一つ活かせない感じでしょうから、徘徊モンスターとしては扱い難いという理由からそうなるのも仕方ない事なのでしょう。

実際、シナリオに絡んでくる場合は生前の姿のままの幽霊が登場してくる場合がありますからね。
そこは用途に併せての使い分けをされているという感じなのだと思います。

 あとその存在についても様々な解釈があり、ポピュラーなものは肉体から離れて死後成仏できない魂が怪物化した…というものですが、ここでは少し捻った解釈を採用しており、死の際に『場』に強烈に焼き付いた感情の残滓がかたちを成して怪物化したものという定義をしてあります。

これは、中国の『魂魄』という考え方を参考にしたもので、それは死後天へ昇る精神を司る『魂』と、姿かたちを司る『魄』という大きく分けて2つの要素から霊というものが構成されているという考え方なのですね。

まぁ上の説明は実にざっくりとした概要な訳ですが、霊というものは複雑かつ多用な要素で構成されており、死を迎えた際、その有り様によって地に残される『魄』の部分から鬼(悪霊)が生まれるという話が今回の解説の下敷きになっています。

また、悪霊は次第に個を失い群体化するというのも元ネタがある話で、霊という存在は人が向き合ってきた歴史が深い分様々な説や物語が残されているため、面白いネタに事欠きません。


 ちなみにですが、今回はデザイン的にも元ネタがありまして…
幼少期にトラウマとなったゲームブックの某モンスターの挿絵を参考にしてあるのですが…

おわかりいただけたでしょうか?


それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。

※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。

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