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2025/06/07 (Sat)
VAMPIRE
NO.017
ヴァンパイア
VAMPIRE
夜な夜な墓場から這い出し、生き血を啜るおそるべき不死者。
吸血鬼と呼ばれるモノには大雑把に分けて二種類あり、一方は禁じられた儀式などによって自ら死を超越したものと、もう片方は生前犯した重大な罪などを理由に死の安息を奪われたもので、ここで記すのは後者についてである。
彼ら吸血鬼はその汚れた魂ゆえに死者の国に行く事が許されない存在で、命あるものを踏みにじり、穢す事による快楽によってその空虚さを満たそうとする。
そう、不死である彼らは普通に血肉を持つものたちのように日々何かしらの糧を得なければ生きる事のできない存在ではなく、単なるどす黒い快楽を満たす為にのみ命を摘み取る。
鋭い牙や爪で柔肌を掻き切り、時には斧などで頭や背中を断ち割り、そこから迸る鮮血をまるで美酒でも楽しむように味わい、甘美な悦びにその身を震わせるのだ。
死を許されぬ死者である彼らは、基本的に生前と同じ姿形で現れる。
また、当然生前と同じ声や言葉で話しかけてくるのであるが、それは本質的にまったく異質なものであり、全て相手を惑わせ、餌食にする為にのみ発せられているものでしかないので、ほんの僅かでも耳を傾けてはならない。
その肌は蝋のように白く、その瞳は濁った銀色に輝き、唇は不自然なほどに赤々としていて、その裂け目からは鋭い牙が顔を出している通り、すでに人ですらない、まるで別の存在へと成り果ててしまっていることを決して忘れてはならないのだ。
彼らの肉体は強靭であり、並外れた剛力を誇るのではあるが、その肉体を傷つけるのは決して難しい事ではない。
ごくありふれた武器の類を用いれば、それを突き立てる事は容易な事なのである。
しかし、四肢を切断し、その首を跳ね飛ばし、そして弱点とされる太陽の光でその身を焼き尽くしたとしても、実のところ吸血鬼の持つ不死性を侵すことはできない。
吸血鬼とは死を許されるモノであるために、いくらその身を打ち砕き、滅ぼそうがまた次の夜が訪れれば、棺の中へと舞い戻った不浄の魂が再び地の底より這い出してくるのだ。
そんな彼らを二度と起き上がれないようにする方法はただ一つ。
棺のありかを探し出し、眠っている吸血鬼の心臓に樫の杭を打ち込む事である。
樫の杭により、その心臓を地に縫い付けられると、彼らは永遠に起き上がる事ができなくなるとされているが、そうやって滅ぼされた死を許されぬモノたちの魂はいったいどこへ行くのであろうか?
大概の方がなにかしらのかたちで触れて知っているモンスターだと思います。
知名度的にこれに匹敵するぐらいのものはそう多くないのではないでしょうか?
吸血鬼といえばだいたいドラキュラが登場した以降のイメージで語られる事が多いのですが、あえてそこから少し外した部分を軸に解説をしてみています。
吸血鬼には色んな能力や弱点が数多く、しかも事細かに設定されています。
その一般的な設定については、小説であるドラキュラが執筆される際に最適化されたものが、以降のフォーマットとして定着したと考えてよいでしょう。
そしてその元となっているのは民間伝承だったりする訳ですが、おそらくですが、それもまた吸血鬼という存在が認知されてゆく過程と共に、後付されたものが数多くあるのだと思うのですね。
つまり、都市伝説の妖怪、例えば口裂け女などに色んな能力や弱点がどんどん後付されていったように、人々の間に広まってゆく行程でくっつけられていった特徴が結構あるのだと考える訳です。
誰もがパッと思い浮かべるだけでも、吸血鬼の特徴がいくつか挙げられるかと思いますが、それらをざっと振り返ってみるだけでもどれだけギチギチに色んな設定が盛られているかということがわかるのではないでしょうか?
特に弱点についてはあまりにも多すぎで、制限かかりまくりで実はあまり強いモンスターでもないんじゃ?なんて思えたりもします。
逃れる手段について熱心に設定されているという事は、きっとそれほどに人々の間で恐れられたという事なのでしょうが…
元々そういった感じに民間で噂されていたものは、今現在一般的になっている高貴なイメージとは無縁の、もっと怪物然とした存在、その派生であるゾンビ(これもまた大元の伝承とは別物が一般化しているのでややこしいのですが)に近いものだったのだと思います。
それが後年になるにつれてどんどん特徴を盛られ、それを題材にした創作物でキャラクター性を付加され、すっかり怪物界の花形スターとなったという感じでしょうか?
この吸血鬼こそ、モンスターは時代の流れと共に変化してゆくということを全身で体現するような存在だと思います。
それでは今回はこんなところで。
ありがとうございました。
※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。
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