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過ぎ去りし日々のそれこれ
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ORC
 
SLIME NO.004
オーク
ORC

 
彼らも元々は妖精の一種であったようだが、今や完全に闇の勢力に取り込まれ、
いわゆる悪魔(デビル)的な種族となってしまった。

単純に力のみに頼った序列を絶対とし、浪費を美徳とする彼らは如何なる生産活動にも従事せず、
必要なものは全て奪い取る事で賄う。
故に、定位置に集落などを構える事もなく、ひたすら略奪行為を繰り返しながら各地を転々とするという、
野盗のような活動を生活の基盤としているのだ。

ただしそれは一昔前までの話で、現在はそのような根無し草のような生活をするオークは少なくなってきており、
そのほとんどがより強力な力を持つ邪悪な存在に傅き、雇われ兵士としてこき使われている。

ただ、彼らの行動理念のひとつとして「長いものには巻かれろ」というものがあるため、
ほとんどの主人は彼らが土壇場で裏切るという事を見越して使い捨て同然の消耗品として扱っている。
彼らを支配するのは、常に”力”と”物”でしかないのだ。


余談であるが、彼らの一族には女性はいない。
そこまで生産というものからほど遠い存在なのである。

しかしそれでどうやって生殖活動を行うのかと言うと、別の種族の女性を孕ませる事で、
一族を増やすのである。

エルフ、ドワーフ、ゴブリンなど、あらゆる亜人との間に子供を儲けることができ、
いかなる場合においても混血ではなく、完全にオークの子が生まれてくるのだ。

しかも一ヶ月半ほどで臨月を迎え、生まれた子供はわずか半年ほどでほぼ成体となり、
また生殖活動が可能となる。
性質上死亡率も高い種族であるが、その強い繁殖力でそれを補っていると言える。


ただ不思議な話であるが、何故か人間との間には混血が生まれてくる事があり、
その場合、どういった作用が働くのか非常に優れた身体能力を持つ個体に成長する。

姿かたちもオークとはかけ離れた体格を持つその混血種族はマンオークと呼ばれ、
大概の場合純血のオークに対して異常とも言える憎悪と敵意を持つようになり、
彼らだけの独自のコミュニティを形成するようになる。

さらに不思議な事に、マンオークには女性も生まれてくる上に、
異種間での生殖活動ができなくなってしまうのだが、
もしかすると人間の血と混ざる事で、現在のかたちになる以前の大元に近しい種族へと
先祖返りのような事が起こっているのかもしれない。


エルフたちが自堕落な者に対し、「そんな生活をしているとしまいにはオークになるぞ」という言葉で
戒めるというほど堕落の代名詞になっている種族と、人間が種族的にそのような特異な関係にあるというのは、
何か暗示的なものを感じざるを得ない。


  近年は再評価といいますか、旧来のしみったれた雑魚モンスターというイメージからは、
徐々に脱却しつつある感じですよね。

きっと映像作品等の影響が大きいのでしょう。
かつての不潔な猪八戒的なビジュアルからも脱却して、屈強な蛮族の戦士という風体のものが、
主流になりつつあるようです。

同一の源流を持つという説もあるオーガなどが持っていたイメージが、
徐々にオークにも付加されてきているという感じでしょうかね?

時代と共に変化してゆくというのも、またモンスターの醍醐味というところでしょう。

もともと創作物か?伝承に依るものか?で議論の絶えないモンスターではありますが、
そういった出元がはっきりしないというところも如何にもモンスターじみてて良いのではないかと思うのです。

さて、そんな流れの中にあって、あえてちんちくりんのブタ面オークです。
こんな風体で下積み悪役をやってくれている方が、やはりしっくり来るなぁと、
個人的に思うのですよね。

aVAshiriの中では、オークは永遠の雑兵なのです。


それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。



※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。

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