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過ぎ去りし日々のそれこれ
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LIZARD MAN NO.009
リザードマン
LIZARD MAN

 
その名の如くトカゲ人間である。

 もともとは閉鎖的な生活を送っていた種族で、人種はじめとする他種族とのかかわり合いを
持つようになってからたかだか百年余ほどと言われており、この世界においては比較的新参者と言える。
だが、決してその歴史が浅い訳ではなく、そのルーツは遥か神代の昔にまで遡る事ができるという一説もある。
そう、「一説もある」という曖昧な表現を用いる通り、彼らリザードマンという種族については未だ多くの謎に包まれているというのが現状なのだ。
 彼らは文字などによって記録を残すという習慣がない為、その深い歴史も闇の中に埋もれたままなのである。

 しかし誤解してはならない。彼らの知能が低いが故にそうなったのではないのだから。

彼らが謎多き種族となった事については、まずその特異な価値観、精神文化を理解せねばならない。

 繰り返すようであるが、彼らは決して無知蒙昧な種族ではない。
むしろその理解力、順応性を見る限り、相当高い知能を有する部類に属する事は断言できる。
彼らが極めて閉鎖的な生活を脱し、他の種族と交わるようになってからほんの十年もかからずに言語や社会通念を理解し、
特に大きな争いを産む事もなく順応したという話からもそれは理解できるであろう。
また、現在彼らは実に優秀な傭兵として広く重用されているが、それを下支えしている
武術をはじめとするノウハウも、彼らが元々持っていた文化に根ざすものではなく、外界との交流を機に学習し、
瞬く間に習得したものだという信じがたい話もある。

 ではなぜそんな彼らが自らの歴史を記録するという事をしてこなかったのか?

その文化の得意性について語るべき事は多くあるが、端的に表現するならば、彼らリザードマンは
極めて合理的な思考をする種族なのだ。
物事の結果を最重要視し、そこまでの過程といったものに価値を見出さないのである。
つまりその過程の部分に物語を盛りつけるという価値観を持たないのだ。

同時に彼らは優れた「勘」ともいうべきものを持っており、一度見たり教わったりした技術を
即座に吸収、反復するどころか最適化までしてしまう為、他の種族のようにいちいち
技術体系のようなものを記録として残す必要も持たない。
知識や技術は言葉や文字に置き換えられるまでもなく常に流動的に種族内で共有され、
さらなる最適化が促されるという事が繰り返されるのである。

さらに付け加えるなら、彼らは個々の「格」や「箔」について何ら価値を見出しておらず、
コミュニティにおいてもヒエラルキーというものが存在しない。
集団とは彼らにとってより効率的に結果を導き出す為の手段でしかなく、また個も
それを為すピースに過ぎないと考えているらしい。
まったく信じられない事であるが、神話の神々を含むあらゆる種族が数千数万の年月を
重ねても成し遂げられなかった、全ての者が当価値で平等な社会を、彼らはその文明の
黎明期から実現していた訳である。

 そういった事柄を踏まえて考えるならば、まるで価値観の異なる外界との関わりにおいても
即座に順応性を示した事についても、彼らはあくまで合理的に結論を出し、それを
共有したのだと考えれば合点のゆく話である。

これは一つの仮説でしかないが、彼らは種族敵な特性として一種の精神感応的な能力が備わっている為にそのような事が可能となり、同時に文字や言語について発達する余地がなかったのではないか?とも推測されているが、これもまたさらなる研究の成果が待たれるところであろう。


 さて、そんな神秘性を持つ種族であるリザードマンも俗世と関わるようになって百年余りほど経ち、
僅かながらに変化しつつあるようだ。
彼らの順応性についてはすでに語った通りであるが、言葉や文字に依る生活を
するうちに感化されたのかリザードマン的な合理性からやや逸脱するような性格のものが出始めたり、
純粋にリザードマンのみの集落以外で生まれ育った第二世代の多くは種族特有の「勘」を持たないらしいのだ。

 しかし強固な皮膚や、高い回復能力をもつ抜群のバイタリティと、高い知性と身体能力に
裏打ちされた戦闘能力を誇る種族としての基本ポテンシャルの高さは未だ折り紙付きであり、
敵として対峙した場合、決して油断のならない直球勝負の強敵であると理解せねばならない。


 余談であるが、その価値観故に自分たちの歴史について多くを「残さず」、「語らず」な
リザードマンたちにそのルーツについて聞いた時、多くの者が口を揃えて「我らは遠くから来た」と
いうような話をするという。
 やはり彼らもまた、名さえも忘れ去られたほど古き神に伴い、その眷属として
天より下ってきた種族なのかもしれない。


 きっとドルアーガの塔の影響なのだと思いますが、リザードマンというと強キャラで剣士というイメージがあり、
画的にもかなりストレートにそのままのモノを描いてる状態です。

デザイン的な流行りでいえば、もっとドラゴン的であったり、ワニ的であったりみたいな線のものが主流のようですが、
顎の張りすぎないしゅっと小顔のトカゲ的なラインの顔を意識してみたのですがどんなものでしょうか?

さてリザードマンもファンタジー世界の住人としてはわりと新参者のようです。
創作ジャンルとしてはどちらかというとSF寄りの住人であり、立場的にはスライムと近しい流れで、
ゲームの方から浸透してきた種族だと思われます。

確かにトカゲ人間というと、神話や伝承などより、オカルト関連などのレプティリアンであったり、
某ロボットアニメの敵軍団などがパッと思い浮かびますって・・・あぁそれらはトカゲではなく恐竜でしたっけ?

おそらく、蛇だとかワニなどと違い、あまり人間の脅威として意識されてこなかった事から
神話や伝説のモチーフとしては取りこぼされ、近代になってからようやく題材としてその日の目を見た…という感じなのでしょう。

ただ、伝説伝承などといったものでは脚光は浴びる事がなったとはいえ生物としては身近であったが故に、
いざモンスターとしてフォーカスされた時に親しみを覚えやすく、容易く浸透したのではないかとそんな風にも思えます。

伝承などのバックボーンを持たない新参者でありながら、ある程度強力な種族として位置づけされ、
かつゲームによってはプレイヤーが選択できる種族の一つとしてチョイスされるというポジションにまで来たりもしている訳ですから、
異例のサクセスを遂げた存在であるとも言えるのかも知れません。

まぁいろいろ理屈を並べたりしてみましたが、なんといっても絵になる種族であるという、
キャラクターとしての最大の説得力が、このリザードマンの位置づけを決定した最大の理由なのでしょうね。

人と似たシルエットを持ちつつまったく異質なパーツで構成された怪物という有り様は、
実に存在感があり、敵役としても説得力があります。

リザードマンには他のデミヒューマンの類にはないスペシャル感がある…そんな気がします。


それでは今回はこんなところで。

ありがとうございました。



※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。

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