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2024/04/29 (Mon)
GOLEM
NO.008
ゴーレム
GOLEM
土くれなどといったものに仮初の命を吹き込み、使役する術によって誕生する生ける巨像。
感情を持たず、ものを考えたりもできないが、術者から与えられた命令を
自らが完全破壊されるまで実直にこなし続ける。
その能力は素材や大きさに依存するが、おおよその場合その性質的な適正から、
番兵代わりに使われている事が多い為に、その役割を過不足無くこなせるだけの
それ相応に頑丈な身体が与えられている。
戦闘は当然単純な力任せのみとなるが、一切の恐怖心を持たず、
苦痛に怯む事もなく損傷も厭わず猛進してくる巨像は脅威以外の何ものでもない。
身体のどこかにある仮初の命の核とも言える、術式の秘文の一部を削り取る事ができれば、
この恐るべき敵も瞬時にその生命を失い、塵に還ると言われているが…
今回は縄文風のクレイゴーレムという線で描いてみたのですが、
半身だけに縄文っぽい模様を入れていたら、「キカイダーだコレ」となって、結局ロボロボしい感じに着地してしまいました。
最初に思い描いていたのは土偶というかツチダマ(『大長編ドラえもんのび太の日本誕生』のアレ)っぽい
イメージだったんですけどねぇ…うーむ。
さてこのゴーレム。神が人間を生み出したそれをなぞり、秘術によって土塊から生み出された人造人間の事で、
もともとはゲームなどでよく知られるような厳しい巨像というそれとは少し違ったものだったようです。
そしてその一般的なイメージは何を源流にしているのかというと、それは古典映画「巨人ゴーレム」だと思われます。
まぁ実際の映像内では制作当時の技術水準や予算もあってか巨人と称されるほど
見上げるようなレベルで大きい訳ではありませんけれど、イメージとしてはほぼここで出来上がっていると考えてよいでしょう。
流れ的にはこの映画の影響を受けた『大魔神』だとか、デザインの系譜を引き継ぐ『ジャイアントロボ』などのイメージ等が入り混じり、
今的ゴーレム像を作り上げたのではないでしょうか?
流れでいえば、かの『フランケンシュタイン』も神の領域に踏み込む生命創造のタブー的なテーマを取り扱ったものですが、
これもまたゴーレムの伝承の影響を少なからず受けたものだと言えるかもしれません。
となれば、ゴーレムを描こうとしてキカイダーになってしまったというのも何かの宿命的なものだったりするのかも…
というのは大げさですかね?
それでは今回はこんなところで。
ありがとうございました。
※モンスターの解説は基本的にaVAshiri独自の解釈によるものですので、
迂闊に他所で披露してしまうと恥をかいてしまう事になるので、十分にご注意ください。
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